2020年9月 『特別警報級』の台風襲来
2020年9月のお盆時期直後に、沖縄は2個の台風の襲来に遭いました(+_+)
久しぶりの台風でしたが、2つとも勢力は大きく、台風10号にあっては「特別警報級」で中心気圧は915hPa、最大瞬間風速は75m/sと予想されていました。
農家はもちろん、県民や九州各地の方々も心配された大きな台風です。
結果的に沖縄本島には2つともかすめた程度で、予想された被害よりは少なめでしたが、それでも「台風対策をされた畑」と「対策なし」の畑では大きな違いが発見出来ました。
結論 台風対策で防風ネットはなるべくすべき！
今回ウコンに限らず、台風が来る前に出勤通路にある様々な畑を見ていました。
露地栽培している野菜畑、高台にあるビニールハウス、くぼ地にあるビニールハウス等です。
今回の台風の進路や規模にもよりますが、対策なしとありでは大きな差がでたように思えます！タイトル通り、結論から言うと
防風ネットなしでの被害状況
1枚目写真は台風9号接近時に撮影した写真です。
自宅付近にある知人の畑ですが、草抜き等の手入れはほぼなく、サブ的な収入源としてウコン栽培をしている農家です。
それでも300坪以上はあり、サブ的といえどもかなりの労力は必要です。
2枚目の写真は台風通過直後で3日後の写真
暴風域にはならず強風域でしたが、なんとかウコンは倒れませんでした。しかし、葉を見ると繊維が断裂し、綺麗だった1枚の葉がいくつにも割れていました(+_+)
割れる事でウコンは倒木？（木ではないですが）を免れたと思いましたが、それから2週間後にはやはり葉がの切れた部分から枯れ始め、塩害の被害もあり見た目にはだいぶ枯れた状態になりました。
防風ネット対策をしたYさん畑紹介
知人Yさんの畑は私の畑の隣のすぐ隣で、大きさは約150坪程度。成長も順調で、収穫を楽しみにしていたので、私も台風での影響がかなり気になっていました。
Yさんはすぐに10ｍ×2ｍのネット数本購入し、ウコンの葉っぱの上に覆いかぶせた状態で防風対策をしました。
一部ネットが足りていない部分の被害はあったそうですが、私から見ると全然軽症！
Yさんも凹んでいましたが、（去年の私の凹みと一緒です(T_T)/~~~）、成長が早く習熟している状態なので、収穫には問題ないとアドバイスをしました。
去年の私も同時期に同サイズのウコンで、同じ9月に被害を受けましたが、ウコンはしっかりと実をつけていたので、それを根拠に助言しました。
ウコンの茎自体は倒れていますが、葉は割れていないため、時間が経てば元通りになると思います！
Yさんの購入した器具の値段
Yさんの資材の購入先は、地元のホームセンターです。Yさんの畑は約150坪です。
約35,000円～40,000円
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【日本農業システム】での購入
【楽天】での購入
防風ネット対策をしたNさん畑紹介
Nさんは奥様の実家の庭先で約10坪を畑にしてウコン栽培しています。
研究熱心で行動力もあり、義父と一緒に畑作業を取り組んだおかげで、今までよりも距離感が近くなったそうです!(^^)!
対策としては、実家にあった緑色のネット！これ野球用のネットじゃね？(笑)と思ったのですが、ホームセンターの農機具コーナーには同様のネットが販売されていました。
正直、ネットの網目も大きくこれで防風対策になるのか疑問でしたが、今回写真のような大きく被せるやり方で実際に被害はなかったそうです。
大きな網目でも、葉が固定されて動きずらくなれば、葉先が裂けず防げるのだと思います。今回かなり勉強になりました！
Nさんの準備した資機材と費用
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楽天さんで、網目幅が16㎜のネットを見つけました！
ウコン栽培に関する書籍
ウコンに関する書籍は、金城鉄男さんのこの1冊しかわからないですが 、シンプルでわかりやすく初心者でも読みやすいです。
ウコンの種類、必要な資機材、成長の度合いが写真とイラストをまじえて解説されており、肥料等の研究データまで掲載されています。
もちろん、台風対策の仕方もこの本を参考にしました。
この本以外には知らないのでさらに専門書があれば読んでみたいです。
まとめ 100坪あたりの費用と現状
100坪あたりで換算すると、台風対策で必要なネット代金等は、約30,000円程！
10m×30ｍの1巻きを使用して覆うやり方もあり、5ｍ四方のネットをつなぎ合わせて覆うやり方等もあります。
最初に紹介した知人の風対策していない300坪の畑も、被害がなければ約年間1,000,000円の収益！
それを考えると、最初の初期投資の数万程度は「ケチるべきではない！」との思いです。
次回は防風ネット対策の細かいやり方や、黒ばんちゃんの使い方を紹介したいと思います。